5歳以下はビタミンAのサプリメントとったほうがいい

こどもへのサプリメントは良いのか、悪いのか微妙です。

ところが、BMJに5歳以下のこどもにはビタミンAのサプリメントを飲ませたほうが、死亡率、疾病率、盲目の割合が減るというメタ解析が載っていました。

ただ、一般的な日本等での話ではありません。ビタミンA不足の子、または低中所得国の子どもさんには積極的に摂取する事がすすめられます。

■方法
臨床試験のデータベース、コクランを使って、ビタミンAのサプリメントを試験したレポートを検索した。条件は6ヶ月から5歳までの小児です。もともと疾患をもっていたり、食事の影響をみたり、βカロチンの試験は除外してます。

■結果
43の試験(215 633人)をピックアップしました。

7つの試験で総死亡率を24%減少(リスク比が0.76)。下痢に伴う死亡は7つの試験で28%減少(リスク比は0.72)

ビタミンAサプリメントは下痢の発生を抑えて(リスク比は0.85)、麻疹の発生も抑え(リスク比は0.50)、資料障害も抑制し(リスク比は、なんと、0.31)、眼球乾燥症(xerophthalmia)(リスク比は、なんと、0.32)。

副作用は、サプリメント摂取48時間内に発生する嘔吐のリスクを増やす事が報告されています(リスク比は2.75)

■まとめ
ビタミンAのサプリメントは低中所得国では大事です。この論文を見る限りだと、積極的に取らせて上げる必要があります。

ただ、日本だって、ひょっとしたらマックばっかり食べて、ビタミンA不足になる子がいるかも知れませんね。