健康診断のレントゲン検査は意味がない?

いつも、健康診断の時レントゲン検査をするべきか迷います。どうせ撮っても、小さい写真だし、大きな病巣じゃなければわからないし、面倒で早く帰りたいし・・・

でも、そんな私に後押しする文献が出ました。JAMAの今週号に、胸部レントゲンを撮っても肺がんの死亡率に影響しないという論文が載っていました(http://jama.ama-assn.org/content/306/17/1865.full

■方法■
前立腺癌、肺癌、大腸癌、卵巣癌(PLCO)スクリーニング試験というのがあります。米国立癌研究所が音頭を取り、全米の10の健診センターと共同で行った試験です。

その中で、腰部レントゲンを1年間に1回撮った人と、撮らなかった人の13年間の肺がんによる死亡率を調べました。

■結果■
スクリーニング実施率は1~3年目までで86.6%、、79%、84%で、非検査群は11%でした。

13年間フォローアップすると、肺がん発生率は検査した人では20.1人/10000人/年、19.2人/10000人/年で、相対比が1.05と有意な差はありませんでした。

うち、検査した群では1213人が肺がんで死亡し、非検査群では1230人で、これも有意差がありませんでした(相対比0.99)。

■コメント■
どうも健康診断でレントゲンをとっても、意味がいないようです・・・これで次回の健康診断はレントゲンはパスだ!