調剤報酬について
お薬をお渡しした後、最後に行う「お会計」。
実は2年ごとに見直されているのをご存知でしたか?
お薬代はお薬自体の値段だけでなく、他にもさまざまな項目が点数で組み合わされており、その項目の値段が2年ごとに見直されます。
今年はその改定の年で、この6月に調剤報酬改定が行われました。
新しく新設された項目もあり、値段がいつもと違う!と感じられた方もいらっしゃるのでは?
そこで今回はそのお薬代の内訳を少しご紹介したいと思います♪
そもそも薬局で支払う「お会計」は、厚生労働省が定める「調剤報酬点数」という1点10円の点数からなっており、薬局、薬剤師が提供する医療サービスによってそれぞれ点数が付与されるので、各薬局によって値段が違ってきます。
主な構成は以下の通りです。
1、【基本料】
「調剤基本料」
処方せん受付1回につき算定されます。
区分が1〜3、特別調剤基本料と分かれており、定められた基準に満たすものを算定するようになる為、薬局によって点数が異なります。
「後発調剤体制加算」
後発医薬品(ジェネリック医薬品)の使用割合によって算定される加算です。
3区分に分かれており、該当する点数を調剤基本料に加算します。
「連携強化加算」
災害や新興感染症の発生時などに調剤薬局としての機能を十分に果たす為の体制を整えている薬局を評価する加算です。
該当する薬局は調剤基本料に加算されます。
「医療DX推進体制整備加算」
オンライン資格確認により取得した薬剤情報を実際に活用できる体制を整備しており、
電子処方箋、電子カルテ情報共有サービスを導入し、オンラインで情報を確認する体制を確保していることを評価する加算です。
2、【薬学管理料】
「服薬管理指導料」
患者さまに安全に服用することができるように薬の交付、服薬指導を行うことで算定されます。
こちらもいくつか項目が分かれており、お薬の情報が記載されているお薬手帳を持参していただけるとご負担が軽くなるようになっています。
「調剤管理料」
お薬手帳などで患者さまの情報を収集、また処方内容を薬学的に分析し、調剤設計を立て、薬剤服用歴の記録、管理することに対して与えられる点数です。
(内服薬の日数、内服薬以外の場合で点数が異なります。)
3、【調剤技術料】
「薬剤調整料」
処方箋をもとにお薬を用意、調剤することで算定できる点数です。
(内服薬3剤まで算定され、内服薬以外でも決められた点数が算定されます。)
「薬剤料」
医薬品の価格を点数にしたものが薬剤料です。
薬価が15円以下である場合は1点とし、15円を超える場合は10円またはその端数を増やすごとに1点を加算します。
(※医薬品の薬価は厚生労働大臣により定められています。)
以上、少しですが主な3つの項目をご紹介しました!
ここで紹介したものはごく一部で、その他にもたくさんの技術料や加算があり、各薬局、患者さんに合ったもので計算されていますので、値段はそれぞれ変わってきます。
皆さんの薬代はどうなっていますか???
お薬代の詳細は薬局を利用したときにもらえる「調剤明細書」に記載されていますので、
ぜひ一度ご確認されてみてください。
追記:
家の庭にきれいな紫陽花が咲いていたので写真を撮ってみました♪
憂鬱な雨の日が続いていますが、体調管理をしっかりしてお体ご自愛ください^ ^