選定療養制度が始まります!
ようやく厳しい暑さも和らぎ、少しずつ秋らしくなってきましたね(^^)
早いもので来月から10月。
この10月より医薬品の新たな仕組みが始まります。
「長期収載品の選定療養制度」といって、
後発医薬品(ジェネリック医薬品)があるお薬で、先発医薬品を希望される場合は、薬局にて特別料金をお支払いいただくことになります。
実はこの”選定療養”というものは以前からあり、患者さんが追加費用を支払って選ぶ特別な医療サービスで、
たとえば、病室を個室に変更した際のベット差額や、大きい病院に紹介状なしで行った時にかかる初診料などのことをいいます。
10月からは医薬品でも先発医薬品を選択されると選定療養の対象となり、医療費とは別に料金をいただくことになります。
料金の目安としては、先発医薬品と後発医薬品の薬価差額の4分の1相当となっていて、
たとえば、先発医薬品の価格が1錠100円、後発医薬品の価格が1錠60円の場合、
差額40円の4分の1である10円をお支払いいただくことになります。
本来の計算はもっと複雑になっているため、あくまでも概算ですが、
今までよりも少しご負担が多くなることをご理解いただければと思います。
対象となる先発医薬品は以下の条件を満たすものになります。
◯後発医薬品が発売されて5年経過している品目
◯後発医薬品が発売されて5年経過していないものの、後発医薬品への置き換え率が50%以上の品目
また、医師から医療上の必要性があると認められた場合や、
後発医薬品を提供することが困難な場合は選定療養の対象外となっております。
先発医薬品すべてが対象というわけではないため、詳しくは厚生労働省のHPを確認していただくか、薬局スタッフまでお気軽にお問合せください(^^)/
以前から先発品を選択されていた方は後発品を使用するのに少し抵抗があるかもしれませんが、
後発医薬品は先発医薬品と有効成分、効き目が同じで、安心して使っていただけるお薬です。
一人ひとりのご負担も減り、国民医療費の抑制にもつながる為、
ぜひこれを機会にジェネリック医薬品の積極的な利用をお願い致します。