梅の花

香りの歳時記
「梅暦(うめこよみ)」という言葉があるのをご存知ですか? 梅が咲いたのを見て春の訪れを知るという言葉です。梅は春真っ先に咲く花であることから「春告げ草」という呼び名もあります。

「梅の花の香り」と言われると、すぐにどんな香りかわかる人は少ないかもしれません。梅の花の香りは甘く淡い香りで、桃や杏などと同じバラ科の落葉中高木ですので、ベンズアルデヒドやオイゲノールなどの香気成分が含まれています。香りは白梅と紅梅でも違いがあります。また、その香りが最も感じられるのは開花直後の朝のようです。

まだ空気も冷たい2月の朝ですが、梅の花を見かけたら香りを感じとってみてください。香りから早春を感じることができるかもしれません。